2008年07月31日

058帽

       クロッシュ帽 目深に被り泣き顔を  

                隠す女の 肩は震えて



       手作りの ニットの帽子編む夜更け

                ほころぶ母の 顔が浮かんで



       サンダルに 青いリボンの麦わら帽

                打ち寄す波と 戯る少女



       向日葵の 飾りのついた麦わら帽

                ちょっぴりおませな 少女だったと



       どうしても 馴染めぬ帽子無理やりに

                被っているような 君の優しさ



       紫の 帽子にぶどうのブローチで

                初めてのデート 初めてのキス



       昨年の ゴルフの後に掛けられた

                主を亡くした 帽子そのまま
posted by ヒロ at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠blog2008投稿以外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

058帽(しおり)

クロッシュ帽 目深に被り泣き顔を 隠す女の 肩は震えて
posted by ヒロ at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠blog2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月28日

057パジャマ

     哀しいね パジャマのボタン掛け違え  

               ちぐはぐな恋 暗示するよに



    君のため 買ったパジャマを差し出せず

               躊躇っている そんな関係



    お揃いの パジャマが風に揺れている

               夫婦ごっこの 見慣れた情景



    浴衣では 眠れないのでどこにでも

               パジャマ持参の 色気のなさで



    近頃は パジャマばかりでひらひらの

               フリルのネグり タンスの奥に



    姪っ子に フリルのパジャマプレゼント

               輝く笑顔 見たいがために



    二番目の パジャマのボタン千切れそう

               君のせっかち 表してるね



    やんわりと パジャマのボタン外してる

               君の指先 胸は高鳴り



    好きなのよ パジャマのボタン引きちぎる

               レ イプまがいの 愛され方も



    馴れ合った 夫婦であればありそうね

              上のパジャマにゃ 手もかけないで
posted by ヒロ at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠blog2008投稿以外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

057パジャマ(しおり)

哀しいね パジャマのボタン掛け違い ちぐはぐな恋 暗示するよに
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2008年07月26日

懐かしい思い出

私の初めての恋 同じ職場の人だった

家庭のある人とは知っていた

不思議な事に罪悪感はそれほど感じていなかった

それが道外れた事だと本当の意味理解出来ない程初心だった

私は寮生活をしていたが、やがてアパートを借りてくれ 

時々そこで過ごすようになった

お風呂もない部屋で 二人で近くの銭湯に行くのも楽しかった

彼は別れて私と一緒になると言った

私はその言葉を信じながらも

ズルズルと時の経つのを不安に感じていた

突然彼の両親からの呼び出し

二人で向かったのは知り合いの料理屋の二階

部屋に入ると両親、彼の奥さん 子供勢揃いだった

彼の奥さんは化粧品の関係の仕事をしていると

聞いていたが、さすがにばっちりと化粧していた

私の向かいに座ったその人は、私をずっと睨んでいた

私も何故だか負けたくなくて顔を上げていた

その人の後ろにあった一輪の深紅の薔薇の花

まるでその人の気持を象徴しているようだった

彼の母親が問いかける これからどうするつもり?

彼は別れてこの子と一緒になりたいと言ってくれた

その瞬間 その人は私から彼へと顔を移し

呆れた顔で睨んでいた

私は溢れる涙を抑え切れないでいた

彼の言葉が嬉しかった

彼を信じきれてなかった自分が恥ずかしかった

その時突然異様な雰囲気を察して子供がむずがりだした

奥さんは当たり前のように子供を彼の元にやった

子供は彼のひざの上で甘えていた

それを見た瞬間私の胸に浮かんできた事

私はまだ若い やり直しも出来る筈

この子に何の罪があるんだろう

この子から父親を奪う事は出来ない

正確に言えば部屋に入った時点から

気持はその方向に流れていた

最後に私の気持を聞かれ

今までの楽しかった事を並べた

それは奥さんに対する精一杯のあてつけだった

その後 この子から父親を奪う事はしません

もう彼とは二度と逢いませんと断言した

彼は驚いた顔で私の言葉をさえぎろうとした

でも、私の決心はもうついていた

ただ、緊張のためかやけに白い能面のようなその人に

負けたとだけは思わなかった

一人車に乗ろうとしたら彼が追ってきた

それを振り切り車を発進させた

気丈に振舞っていたけど一人になった瞬間から

涙が溢れ出していた

部屋に戻る気持にもなれず朝まで車にいた

翌日に辞表を出し決められた日まで勤め退社した

そして彼を忘れるために一人大阪へと向かった

こうして二年半に及ぶ恋にピリオドを打った


通勤中車の中で山口百恵の「絶体絶命」って曲を聴き、

ふと若い頃の修羅場が浮かんできました。

生きて行く上で、重要な決断をせまられる時が幾度かあります。

私があの時、あっさり諦めなかったらどうなっていただろう。

多分幸せにはなれなかったでしょう。

人の不幸の上に成り立つ幸せって本当の幸せじゃないから。

あれから歳を重ね、彼の奥さんがあの時点から彼を信じられなくなった

であろう事を思うと申し訳ない事をしてしまったなと思います。

相手を信じられないほど淋しい事はないですから。
posted by ヒロ at 17:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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