2009年07月11日

029 くしゃくしゃ

      くしゃくしゃに乱れた髪に櫛を入れ


               メスより母に戻りゆく午後



      ラブレター 書いては捨てるごみ箱に


               溢れるほどのくしゃくしゃの愛



      くしゃくしゃに丸めた思い密やかに


               葬られてくごみ箱の中



      くしゃくしゃの泣き顔しても醜さが


               残るだけなら笑ってさよなら



      くしゃくしゃの貴方の頭胸に寄せ


               優しく愛すわたしはマリア
posted by ヒロ at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠blog2009投稿以外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

028透明

     透明な涙じゃなくて真っ赤なら

            心の痛みわかるのあなた


     透明な水晶玉に映し出す

            わたしの心汚れた心


     さわやかな透明な風吹き込んで

            癒されてゆく痛んだこころ


     もし仮に透明人間になったなら

            君のすべてを知る事になる


     政治家の裏で繋がるうす黒い

            金脈すべて透明にせよ


     透明感夢見て今日も塗りたくる

            一万円の美容液二滴


     神聖な儀式のように透明な

            君の情熱すくう舌先
posted by ヒロ at 08:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠blog2009投稿以外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

027既

      既存する 一かたまりを壊すほど

                勇気もなくて諦めた恋



      認めない 既成事実をかなづちで

                こつりこつりと打ち砕く夜



      出逢いから 既に別れは見えていた

                でも愛さずにいられなかった



      もう既に 心すべてを奪われて

                空の心でこなす日常



      境界に 足踏み入れるためらいを

                無視してこころ既に君へと



      人生の 盛りを既に過ぎし吾

                後は朽ちるか 散り果てるのか



      軒下で ちりんちりんと淋しげに

                風鈴鳴って時既に夏



      昂ぶりは 既に限界超えており

                呼吸ひとつで宇宙飛び散り


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2009年06月20日

026コンビニ

      コンビニの 立ち見の本も手につかず

               初めて君と待ち合わせた日



      真夜中に ふと淋しくてコンビニの

               灯り求めて徘徊しており



      午前二時 仕事帰りのコンビニで

               いつも見かける人が気になり



      四季感を 感じられないコンビニで

               ただもくもくとパンだけを買う



      何事も なく過ぎてゆく日常に

               コンビニだけがあればいいよな



      残された コンビニ弁当廃棄する

               食べるに困る 人もいるのに




      わが町に たったひとつのコンビニは

               若者たちの交流の場となり
posted by ヒロ at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠blog2009投稿以外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月18日

025氷

     舌先に 乗せた氷が融けるよに

              吾も溶けたい あなたの胸に



     カラカラと 氷が泣いているような

              そんな気がして 一緒に泣いた



     ゆらゆらと グラスを揺らし確かめる

              氷の存在 わたしへの愛



     悲しみを 氷で割って呑む夜更け

              辛し悲しと呟きながら



     ひとり酒 オンザロックの氷融け

              弾け散る音心に響き



     真実は 氷柱の中に隠されて

              ぽとりぽとりと暴かれていく



     薄氷の ように危うい絆でも

              信じてみたい縋って見たい



     満ち足りて 余韻味わう夢うつら

              製氷機の氷 カタンと落ちて
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