2009年08月26日

短歌 抜粋10

不覚にも 酔ってついでる愚痴なんて聞き流してねやっぱり聞いて

雷が 二人の仲を蜜にする怯える吾に逞しき胸

朝顔の 支柱のように吾もまた抱きつく支えあればと願い

雷鳴よ 轟きうねれ吾のため稲妻走れあの胸めがけ

悲しくも 今の吾には羽音さえ心蝕む因にとなりぬ

背徳の 色にと染まる夕焼けは吾の心の欲望暴き

分別を わきまえつつもやめられぬ部屋の中での火遊びごっこ

目を閉じて 瞼に受ける口づけは吾の脳内火花を散らせ

するすると ほどけた紐が導火線吾の体は君の意のまま
posted by ヒロ at 20:32| Comment(5) | TrackBack(0) | 短歌 抜粋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

短歌 抜粋9

放してと言った言葉の裏にある放さないでを感じて欲しい

孤独な夜 ネットの中よりいでし人甘えてみたき心のゆるみ

名も知らぬ野辺の花さえ一生の想い出になろう君が絡めば

左手に残る傷跡 あの人も悲しい恋をしたのでしょうか

儚くも 消え逝く人の心内気になりつつも時は流れて

生き方を 嘲笑うよにいつまでも消えぬ傷跡優しく撫でて

責任を 持てぬ愛なら遠くより幸せ祈る愛も愛なり

ピザの上 とろけるチーズ溶けるよに熱き粘膜君に絡まり

そこら中 シャチハタ捺すよなキスじゃなく心に一つ実印のキス

清純な 真白きシーツその上で繰り広げるはみだらな絡み

吾身体 未だ蕾の箇所ありと教えてくれし君の指先

天に向け 花芯あらわにチューリップ銀の滴を受けて散り逝く

曖昧な 心の内を誤魔化して愛してるなんて罪がぽつんと

posted by ヒロ at 16:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌 抜粋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

短歌 抜粋8

浅はかな恋をしてます分別もわきまえさえも知らぬ振りして

人のもの愛した日から始まった苦悩の日々にさよならをする

理路整然語れるような愛じゃなく思考を捨てた女の哀れ

楽譜からおたまじゃくしが飛び出して鍵盤はねるトルコ行進曲

横になる君のくの字の内側に吾の求める安らぎが有る

紙風船つく優しさで愛し合う壊れぬように壊さぬように

罪ひとつ過去に葬りもう二度と不埒な恋はしないと誓い

傷口に優しくそっとキスをして過去一切を受け入れる君

愛のないセックスの後はたっぷりの消毒液に身を沈めたし

包み込み優しいキスに集中してねほら今君はズキズキしてる

君とはね夢の中では何回も不らちな関係持っているのよ

最後まで向き合うことのない会話背中越しでさよならなんて

posted by ヒロ at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌 抜粋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

短歌 抜粋7

問い詰める勇気もなくて悶々と梅酒の中に沈む蜂蜜

複雑に糸引く蜘蛛の罠の中雁字搦めの恋に溺れる

ようやくに出した勇気が罪を生む吾に与えよ天罰ひとつ

沈黙の中に葬る切なさや辛さ苦しみ察して欲しい

愛に飢え心の渇き持て余しネット彷徨う難民となって

磨り減った靴をひこずりずるずると君に縋って生きる惨めさ

荒れ狂う嵐の夜は淋しくて孤独を抱いて夢に紛れる

ぶかぶかのLサイズ靴靴擦れて 前に進めぬ恋をしている

ぽてぽてと君の裏切り毒となり満たしていく吾の致死量

頑張れと背を押す強き言葉より歩幅寄せたる優しさ嬉し

安ホテル寄せては返す潮騒を聞きつ失くした二十歳の純情

呼吸さえ意識するよな気まずさが嫌なの早く抱くなら抱いて

軽やかに踊れないのは足枷を解くこと出来ぬ自分の弱さ

posted by ヒロ at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌 抜粋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

短歌 抜粋6

こじつけば別れの理由さまざまで愛の深さも愛の重さも

願わくば君の呪縛を解かれたし幾重に絡む粘着の紐

いいかげん解放してよ粘々と君の呪縛は粘着性で

守られた人にないもの持っている例えば強さ例えば自由

除湿機で吸われてしまえこの部屋に漂っている湿った感情

基軸なる感情線に触れぬようころころ遊べ吾手の平で

頬杖とため息ひとつまた君は独りの世界逃げ込んでゆく

その人の赤いルージュがぺらぺらとわたしの知らぬあなたを語り

罪ひとつ過去に葬りもう二度と許されぬ恋しないと誓い

浅漬けのきゅうりほうばる音だけが侘しく響く独りの食卓

異なった縦と横糸絡め合い織り成す彩は夫婦に似たり  

ジャンプ傘ぱっと開いた瞬間に広がる君の家庭の空気

うがいする水に混じって転がった君に言えない言葉の欠片

posted by ヒロ at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌 抜粋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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